ご相談者様の状況・ご相談内容
- Cさん 30代前半
Cさんは大学卒業後、転勤の多い会社に就職しました。
転勤に伴う費用がかさみ、平成12年頃から消費者金融よりお金を借り始めました。
次第に借りる金額が増えていきました。
そんな時、レジャーがお得になるという会員権の勧誘を電話で受け、会員になりました。
ところがその業者は悪質業者で、会員権をほとんど使わないうちに、その業者とは連絡が取れなくなってしまいました。
その会員権に伴う債務の取り立てが厳しく、Cさんは怖くなってご相談にいらっしゃいました。
借金および財産の状況
借金 | 財産 | |||
---|---|---|---|---|
債権回収会社 | 3社 | 176万円 | 自動車※ | 0円 |
消費者金融 | 1社 | 37万円 | 預貯金 | 3万円 |
信販系金融 | 1社 | 0.5万円 | ||
会員権を購入した会社 | 1社 | 150万円 | ||
合計 | 363.5万円 | 合計 | 約3万円 |
※自動車は初年度登録から5年以上経過しているため、財産価値は0円とされ、そのまま利用することができます。(ただし車に相当な価値がある場合には破産管財人が選任されます。)
月々の家計の状況
収入 | 支出 | ||
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本人の収入 | 21万円 | 生活費 | 11万円 |
家賃 | 6万円 | ||
合計 | 21万 | 合計 | 17万円 |
解決のご提案
まず最初に、完済済みの1社について過払い金が発生していたため、過払い金請求をし7万円を回収。それを財産目録の「その他の債権等」として掲載しました。
会員権の債務の取り立てについては、名前の違う会社から頻繁に取り立てがあり、実家にも連絡がいくようになってしまったため、この債務すべてを免責するため、破産申立を行いました。
申立にかかる費用が足りませんでしたので、当事務所がお預かりして積立をし、必要額をためてから申し立てを行いました。
また、Cさんは車を持っていましたが、初年度登録から5年以上経っていたことから無価値とし、そのまま車を維持することができました。
手続きの結果と費用
管財人が必要な資産はなかったので、同時廃止事件として申立を行いました。
会員権の悪質業者とは最後まで連絡が取れませんでした。
手続きの費用
費用 | 支払方法 | |
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着手金と弁護士報酬 | 30万円 | 月々5万円積立(6回払い) |