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事例36 長期間の別居の末に離婚したケース

ご相談者様の状況・ご相談内容

男性の離婚ケース

  • 相談者:Aさん(50代女性)
  • 相手方:Bさん(60代男性・Aさんの夫

事案

AさんとBさんは結婚35年の夫婦でした。7年程前からBさんが徐々に自宅に帰らなくなり、別居生活が続いていました。

Bさんの定年退職時期が近付いていましたが、所在も曖昧だったため、退職を期に連絡が付かなくなってしまったり、生活費をもらえなくなってしまったりすることを危惧して、今後の生活に不安を感じられたAさんが、弊所にご相談にいらっしゃいました。

解決内容

  Bさんが定年退職するまで5か月程度しかなかったため、直ちにBさんに受任通知を送付し、交渉をしました。

      

 直接交渉を進めた結果、以下の内容に合意いただく離婚協議書を作成し、Aさんのご希望に沿う形での離婚を成立させることに成功しました。


○ 財産分与
・自宅不動産の譲受け
ご自宅には、Aさんとお子様が住まわれていた為、Aさんが取得しました。  
Bさんから名義変更を受けることとし、所有権移転手続きも弊所の司法書士にて行いました。
・解決金1200万円   
相手方からは800万円のみの支払の提示でしたが、交渉の結果、1200万円を解決金で受ける合意が成立しました。
○ 年金分割
按分割合を0.5とする合意分割を締結し、年金分割の請求手続をしました。

担当弁護士の所感

  • 長期間別居している場合には夫婦相互の財産関係が不透明であったり、そもそも夫婦間で協議ができないケースがあります。
  • また、相手方が定年退職間近の場合、退職後に退職金の行方が不明になったり使い込まれる可能性もあるため、そのようなケースでは早めに協議をすることが望ましいといえます。
  •  本件では、すぐに相手方と交渉をして定年退職直前で合意が成立できました。

解決期間

  • 4か月
   
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