ご相談者様の状況
- 依頼者:Aさん(30代女性)
- 職業:公務員
- 相手方の過失割合が100%で、自身の加入する保険会社が交渉業務を行うことが出来なかった事案。
事案
初回の相談内容
妊娠中、追突事故に遭い、相手方の過失割合が100%であったことから、自身の加入する保険会社が交渉業務を行うことが出来ず、事故当初は、相談者様が単独で相手方保険会社とのやり取りをしていました。
しかし、妊娠中で身体的・精神的にも負担が大きい状況で、これ以上の交渉は難しいと感じ、弁護士費用特約を付けていたことから、交通事故による交渉等を全て依頼したいというお気持ちで、弊所へご相談にいらっしゃいました。
解決内容
◯結果
出産後に胎児への影響がないことを確認し、相手方保険会社との示談により賠償金の支払いを受けた。
◯解決までの流れ
受任後の対応
受任後、すぐに相手方保険会社に連絡し、依頼者が妊娠中であることを説明した上で、今後のやり取りはすべて弁護士を通じて行うよう求めました。
また、胎児に事故の影響が出るか否かは出産するまで明らかでないため、示談交渉は出産後まで保留にしました。相手方保険会社からの連絡を全て止めることができたので、依頼者の方は、出産に集中することができました(後日、依頼者談)。
幸いなことに、出産後、医師の診断により胎児(生まれた子ども)に事故の影響がないことが確認できました。その後、示談交渉を行い、結果として、慰謝料・治療費等を含め、依頼者が納得する金額での示談が成立しました。
本件のポイント
示談は出産後に!
解決事例内で一番ポイントになる点
妊娠中の交通事故は、母体だけでなく胎児の将来的な健康にも大きく関わる問題です。出産前に示談をしてしまうと、出産後に新生児に障害等が見つかっても、追加の損害請求ができなくなるおそれがあります。
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