解決事例

事例25 妻からの暴言・暴力に耐えかね、調停離婚が成立した事例

ご相談者様の状況・ご相談内容

男性の離婚ケース

  • 依頼者:Aさん(30代男性
  • 相手方:Bさん(30代女性・Aさんの妻

事案

AさんとBさんは結婚15年の夫婦でした。
ご長男の誕生後から夫婦仲が悪くなり、日常的にBさんから暴言や暴力を受けるようになりました。
Bさんは喧嘩になると物を投げる、包丁を持ち出す等の行為があり、Aさんは10年程耐えていました。
Bさんの暴言・暴力に耐えかねたAさんは悩んだ末、離婚の意思を伝え、自宅を出て別居しました。

別居後1年程してAさんから、夫婦関係調整(離婚)調停を申し立てましたが、Bさんは離婚する気はないとの意見であり、離婚は成立しませんでした。
Bさんからは婚姻費用分担請求調停が申立てられ、婚姻費用として10万円支払う内容で合意が成立しました。

離婚調停の不調から1年程経ってから、離婚を進めたいと考えたAさんが弊所にご相談にいらっしゃいました。

解決内容

ご依頼後すぐに、Bさんへ受任通知を送り、裁判所に離婚調停を申し立てました。Bさんにも代理人が付き、期日間にも協議を進めました。

離婚

調停により、離婚を成立させることができました。

養育費

相手方からは月額6万円を請求されていましたが、月額5万円に減額させることに成功しました。

慰謝料

AさんがSNS上で女性とのやり取りがあったことから、200万円の慰謝料を請求されていましたが、不貞の事実はないとして、慰謝料の支払いは0円とすることができました。

財産分与

・財産分与として400万円の支払いをする合意が成立しました。
・また、自宅の名義はAさんでしたが、お子さんが中学校を卒業するまでの3年間はBさん及びお子さんが自宅に住み続ける内容で合意しました。そして、Bさんが自宅に住み続ける間は住居費用として4万円をBさんが負担することになりました。

調停

担当弁護士の所感

  • 本件は、1回目の離婚調停ではBさんは離婚の意思はないとして離婚はできませんでしたが、別居から3年程度経過してからの代理人を立てての再度の離婚調停の申立てであったため、Bさんも離婚には応じる可能性がありました。
    本件のように、離婚後の数年間はお子さんの学校の関係等で自宅に住み続けたいと主張されるケースがあります。Bさんは、当初お子さんが高校卒業するまでの6年間住み続けたいと強く主張していましたが、当方からは長期間自宅に住み続けるという前提であれば訴訟移行するという主張をして交渉を行いました。
    最終的には、お子さんが中学校卒業するまでの3年間、Bさんとお子さんが住み続けることを了承する内容で合意が成立しました。そして、Bさんが自宅に住み続ける間は住居費相当分として4万円を負担することとなりました。
  • 離婚を考える上においては、お子さんの学区・転校の問題も絡んでくることがあります。事情によっては、離婚後も一定期間自宅に住み続けるという合意をすることによって柔軟に離婚条件を検討することもよいと思われます。

解決期間

  • 1年半
   
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