ご相談者様の状況・ご相談内容
- N様(岡崎市在住 40代)
S社より、平成6年頃から借り始め、借入れと返済を繰り返しながら、平成22年に完済しました。
S社は某大手業者に吸収合併され、今はもうなくなってしまった会社なのですが、過払い金請求が出来るのか知りたくて、弁護士に相談しました。
借金の状況
借金 | ||||
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消費者金融 | 1社 | 0万円(完済) | 取引期間 | 17年 |
合計 | 0万円 |
解決のご提案
完済している場合は着手金が無料です。
S社で発生した過払い金は、吸収合併後の会社へ過払い金の返還請求を行うことができます。
取引履歴を取り寄せ、引直計算をしたところ、200万円余りの過払金が発生しているのではないかと思われました。
当方の返還請求に対し、相手方からは「140万円余りを4か月後に支払うのはどうか」との提案がありました。
相手方の言い分としては、元本の8割程度の金額での和解はよくあることで、他の事務所との交渉では6か月後まで支払いを待ってもらっているとのことでした。
しかしながら、本件では金額の譲歩を検討するような法律上の争点が考えにくく、依頼者様も早期解決のメリットを感じていません。
当方弁護士は、訴訟提起も辞さない方針であると伝え、粘り強く交渉を行いました。
手続きの結果と費用
手続きの結果
借入先 | 借入期間 | 借金(ご相談前) | 借金(引き直し計算後) |
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消費者金融A社 | H6~H22 | 0万円 | -200万円余り(過払い金) |
合計 | 0万円 | -200万円(過払い金) |
弁護士の所感
過払金の調査をした当初は、特に大きな法律上の争点も見当たらず、金額でどれだけ歩み寄れるかが交渉のポイントであると考えていました。
しかし、いざ交渉を始めてみると、相手方は通常問題とならないような些末な争点を持ち出し、金額の大幅な譲歩を求めてきました。
念のため複数の裁判例を調査したところ、相手方の主張は、およそ裁判では認められないことが確認できました。
毅然とした対応で交渉を続け、最終的には依頼者が納得できる金額で和解成立となりましたが、
法律的な争点についてきちんと見通しを立てて交渉をしたことが、良い解決につながったと思います。
手続きの費用
費用 | 支払方法 | |
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着手金 | 無料(完済) | |
弁護士報酬 | 40万円 | 回収した過払金より精算 |