岡崎事務所ブログ

交通事故の当事者になってしまった時…

交通事故の当事者になってしまった時…

はじめに

こんにちは。名古屋総合法律事務所岡崎事務所のHPをご覧いただきありがとうございます。本日の記事は、事務スタッフが担当いたします。

実は先日、信号待ちの車列に並んで停車した瞬間、追突されてしまいました。幸い怪我はなく、車両の修理もすぐに終わり、いつも通りの日常に戻っているのですが、普段事故に遭われたお客様の示談交渉、訴訟対応のサポート業務をしているのに、いざ自分が当事者になると、咄嗟にどうしたらいいのか、瞬時には判断ができませんでした。

きっとこのページをご覧いただいている方の多くが交通事故の経験のない方や、初めて経験し、どう対応したらいいのか、事故の後どんな風に治療や交渉が進んでいくのか、不安を抱えていらっしゃる方なのではないかと思います。
では、実際に自分が交通事故の当事者になってしまった時、どうしたらいいのでしょうか。

簡単に示すと以下の様な流れが想定されると思います。

交通事故の流れ

私の経験

先日私の経験した追突事故の状況を簡単に紹介いたします。

事故当時

自車は、運転席に私のみの乗車でした。少し渋滞気味で、低速走行から、信号待ちで完全停車した瞬間、後ろから、相手の車両に追突されました。相手車も運転手のみ、前方をよく見ていなかったとのことですが、同じく低速の走行だったようで、衝撃はさほど大きくなく、確認する限り、双方に怪我もない事故でした。

このような事故の場合、まず、車が動かせる状況であれば、他の車の走行の妨げにならない場所に移動させましょう。その後、自分と相手方双方に怪我がないか確認し、警察に事故発生の旨を連絡します。

事故後

私の事例の場合ですが、相手方から、「警察に連絡しないとダメですか?」と聞かれました。確かに双方怪我もなく、車両後方に軽く傷が付いた程度の事故ではありました。もしかしたら私の場合と同じように警察への連絡を渋られたり、止められたりすることがあるかもしれません。それでも必ず警察への連絡はしましょう。これは、自分が追突された側(過失が0と思われる場合)であっても、自分がぶつけてしまった側(過失が100と思われるような)場合であっても、自分の身を守る為にも必要だと覚えておいてください。

警察が来るのを待つ間に、相手方と連絡先の交換をし、(可能なら免許証や保険証券などの写真を撮ると良いでしょう)、任意保険の加入の有無や保険会社、保険の使用予定を確認しましょう。任意保険未加入の場合や、保険を使いたくないからと言ってくる相手の場合、賠償請求が難しくなることが多いです。このような場合は早期に弁護士への相談を検討しましょう。事故現場や車両の破損状況を写真に収める、ドライブレコーダーの映像を保存する(相手の車両についていないか確認する)等の証拠保存対応をして、自分の保険会社への事故報告の連絡も済ませておきます。

警察到着後

警察到着後は車検証、自賠責保険証、免許証を提示して、事故処理をしてもらい、その場は終了になることが多いでしょう。私の事例の場合、車両を破損も少なく、自走可能だったのでそのまま帰宅しました。その後、相手の保険会社の担当者から連絡があり、無事修理対応されました。

私の経験した双方同乗者なし、怪我なしの車同士の物損事故でもこれだけ対応の必要な事項があります。

これが、対歩行者事故で怪我人がいたり、車両の損壊が激しかったり、自分や相手が大怪我をしてしまっていたら、対応の必要な事項はもっと増えます。警察到着時の事故状況の確認に立ち会うことができず、相手にとって有利な話だけで実況見分調書(や物件事故報告書)が作られてしまうかもしれません。

まず、接触事故が起きた時は、人身事故か物損事故かを問わず、警察へ通報し事故を届け出る義務があります。(道路交通法72条)仮に報告しなかった場合、報告義務違反として3ヶ月以下の懲役または、5万円以下の罰金が科される可能性や、負傷者の救護等の必要な措置を行わなかった(=救護義務違反)として、10年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があります。

例え相手方が「大丈夫」と言っていても、警察へ通報せず、現場から立ち去ってしまうと、後でひき逃げや当て逃げと判断され、処罰されてしまうこともある為、どんなに軽微な事故でも警察への通報はしておかなければならないのです。

最後に

事故の瞬間、冷静に対応することは中々難しいですが、1つでも多く対応方法を知っておくだけで、後の交渉に有利になることもありますので、万が一の場合に備えておきましょう。

事故後から解決までの流れについては、弊所の交通事故専門サイトのこちらのページにて紹介していますので、是非ご覧ください。

名古屋総合法律事務所は、被害者側を専門として交通事故問題に取り組んでおります。また、損害保険会社との顧問契約はありませんので、事故後の対応にお悩みの方は、是非お気軽にお問い合わせください。 西三河地域にお住まいの皆様は、岡崎事務所でご相談をお受けいたします。

   
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