解決事例

事例56 相手方が保険未加入・連絡困難な交通事故で、訴訟・財産開示手続きを経て解決した事例

ご相談者様の状況・ご相談内容

女性の交通事故ケース

  • 依頼者:Aさん(30代・女性)
  • 事故類型:自動車同士の交通事故
  • 事故状況:交差点内で、右折専用レーンから進行してきた相手車両が依頼者車両へ衝突した事故

相談内容

依頼者は、交差点を直進走行中、右折専用レーンにいた相手車両が直進して進路変更してきたことで衝突事故に遭いました。

事故後、相手方は興奮状態で十分な話し合いができず、警察を通じて連絡先交換は行われたものの、その後は電話もつながらない状態となっていました。さらに、相手方の任意保険加入状況も不明であり、交渉が全く進まない状況でした。

依頼者自身が加入していた人身傷害保険や車両保険によって一定の補償は受けられていたものの、それを超える損害についてどのように請求すべきかわからず、不安を感じて当事務所へご相談されました。

解決内容

  • 損害賠償請求訴訟を提起し、依頼者側の主張が全面的に認められる判決を取得
  • 相手方不出頭のまま、依頼者側に過失がない内容で認定
  • 財産開示手続きを実施し、相手方の資力状況を確認
  • 相手方から分割払いの意思の提示がなされたため、依頼者と協議の上、今後の支払い窓口等を案内して対応終了

弁護士の対応

本件では、相手方が外国籍であり、事故後の連絡もほとんど取れない状況でした。内容証明郵便による請求も受領されず返送されるなど、通常の交通事故案件と比べ、相手方への通知・送達に大きな困難がありました。

そのため、現地調査等を行いながら住所確認や送達方法を検討し、訴訟では付郵便送達等の方法も利用して手続きを進めました。送達対応のため、期日の変更申請も行っています。

また、ドライブレコーダー映像を詳細に分析し、相手方車両が右折専用レーンから直進進入したこと、方向指示器も確認できないまま依頼者車両へ接触したことなどを丁寧に立証しました。

その結果、裁判所は、事故は相手方の一方的過失によるものと認定し、依頼者側に過失は認められないとの判断を示しました。

もっとも、判決取得後も相手方から任意の支払いはなく、強制執行も視野に入れて財産開示手続きを申し立てました。

財産開示期日では、相手方が十分な資産を有していないことが判明しました。

強制執行を行っても十分な回収が見込めない状況であったため、依頼者へ今後の見通しを丁寧に説明したうえで、相手方の分割払い希望を踏まえた現実的な解決方法を協議しました。

弁護士の所感・補足

交通事故では、判決を取得できれば必ず回収できるとは限りません。特に、相手方が任意保険未加入であり、さらに連絡が取れない場合には、通常よりも多くの調査・手続対応が必要になります。

本件では、事故態様の立証、送達方法の工夫、財産調査、財産開示手続きなど、多段階の対応を継続しながら、依頼者にとって現実的な解決方法を模索しました。

当事務所では、相手方との連絡が取れないケースや、保険未加入事故、判決取得後の回収対応を含め、状況に応じた対応方法をご提案しております。交通事故後の対応でお困りの方は、お早めにご相談ください。

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