ご相談者様の状況
- 依頼者:Aさん(60代男性、Cさんの息子)
- 相手方:Bさん(Cさんの娘)
- 被相続人:Cさん(Aさんらの母親)
事案
Aさんは、遠方に住んでいる母が亡くなったことを受け、Bさんと遺産分割の話し合いをすることになりました。母の財産の管理をしていたBさんは母の遺産について資料を出さず、供養に関する費用の話でも折り合いがつきませんでした。Aさんは母の生前のお金の動きや、遺産の内容を把握するために、遺産調査をご依頼されました。
解決内容
被相続人が生前どのような財産を持っていたのかを確認するため、銀行口座や保険契約の有無を調査いたしました。
被相続人が口座を持っていたと思われる銀行に加えて、メガバンクや地銀等、口座があった可能性のある銀行へ問い合わせをいたしました。今回のケースは被相続人が遠方に住んでいたため、窓口での手続ではなく、戸籍謄本等の必要書類を郵送して調査しました。
調査の結果、口座があったと確認できた銀行には取引履歴を発行してもらい、被相続人の口座の動きがわかるようにいたしました。
また、「生命保険照会制度」を利用し、生前契約していた生命保険があったかを調査しました。
Aさんは、遺産調査によって遺産の内容を把握することができ、また母の銀行口座の過去10年分の取引履歴を取得することで、Aさんは母の生前のお金の動きも把握することができました。
所感
ご家族が亡くなった際、生前どこの銀行に口座があったのか、保険は何に加入していたのか…という事がわからない方も多いと思われます。ご自身で調査をすることも可能ですが、今回のように離れて暮らしていた場合は郵送での対応が必要になり、ご負担も多くなります。弁護士に財産調査をご依頼いただくことで、相続に関する方針を決める手掛かりになるかと思います。
解決期間
受任から6か月