住宅ローンにお困りの方へ

住宅ローンにお困りの方へ

家計に重くのしかかる住宅ローン。

住宅ローンの支払は、長い年月をかけて行われるものですので、事情があって支払いが滞ってしまうこともあるでしょう。

例えば

  • 不景気の影響で給料が減ってしまった。
  • ケガや病気で休職。給料が減った。
  • 子どもの進学や親の介護で支出が増えた。

といったことが、住宅ローンの支払が苦しくなる要因としてあげられます。

住宅ローンの支払いが苦しくなった場合、それを軽くする方法として、リスケや借り換え、個人再生などの方法が考えられます。

ご相談者様の状況やご希望によって、取るべき方法は変わってきますので、まずは一度ご相談ください。

住宅ローンの返済に困った場合、取りうる手段は以下の3つです。
詳しく見ていきましょう。

住宅ローンの返済に困ったときの解決法3

  1. 住宅ローンのリスケや借り換えをする。
  2. 住宅の任意売却をする。
  3. 住宅を残して、他の借金を減らす「個人再生」手続きをする。

以上3つの方法で、住宅ローンの問題を解決していきます。
①から詳しく見ていきましょう。

【① 住宅ローンのリスケや借り換えをする】

住宅ローンのリスケとは

住宅ローンのリスケ(リスケジュール)とは、

  • 返済を一時的に猶予してもらう。
  • 返済期間を延長してもらう。

といった返済の条件を変更してもらうことです。

リスケをお考えなら、まずは住宅ローンを組んだ金融機関に相談してみましょう。
返済条件の変更には様々な種類がありますので、ご自身の状況にあった条件変更は何かをよく考える必要があります。

住宅ローンの借り換えとは

現在の住宅ローンの残高分の借入をし、そのローンを完済した後、借り入れした分を新しい金融機関に返済していくことを住宅ローンの借り換えといいます。

自分が借りた住宅ローンよりも、「金利が低い」「繰り上げ返済の条件が良い」といった条件の良い商品があれば、借り換えを考えてみるのも選択肢の一つです。

手数料がかかるといったデメリットもありますので、他の方法も含めて最良の方法かどうか検討する必要があります。

【② 住宅の任意売却をする】

任意売却とは、住宅ローンの返済が難しくなった時、借りた金融機関との合意のうえで、不動産を売ることをいいます。
売却代金で住宅ローンを完済することを目的としています。

借りた金融機関から任意売却が認められない場合、その不動産を差し押さえ、競売が実施されてしまいます。競売は、任意売却に比べ金額がかなり安くなってしまいます。
そのため、不動産を売って住宅ローンの完済を目指すなら、可能な限り任意売却をしたいところです。

【③ 「個人再生」手続きをする】

住宅ローン以外の債務の返済で家計が苦しいなら、住宅ローン以外の債務を圧縮する「個人再生」という手続きも検討しましょう。

個人再生の手続について詳しくはこちら。

もし住宅ローンが払えなくなったら?

住宅ローンを滞納した場合、

滞納2~3ヶ月 → 延滞解消の督促状が届く
滞納半年   → 一括返済の通知が届く・保証会社による代位弁済が行われる
更に放置   → 裁判所から競売開始の通知が届く

どのくらい滞納していたかにより、以上のような手続きが金融機関や裁判所によってなされていきます。

こういった手続きをされることがないよう、住宅ローンの支払が苦しい、と思ったら早めに金融機関や法律の専門家などに相談されることをおすすめします。

解決事例

住宅ローンを延滞したため一括請求が来てしまった

ご相談者様の状況・ご相談内容

男性

Gさん 30代前半 の場合

職業 会社員
月収 平均16万円
家族構成 4人暮らし(両親と兄弟1名同居)
借金総額 住宅ローンと100万円
借入先 消費者金融会社4社ほか

住宅金融公庫(現住宅金融支援機構)との間で1920万円の住宅ローンを組み、ご両親と住む自宅を購入しました。

連帯保証人のお父様が4割を、G様が6割を負担し、G様はほかの借入を返済しながらでも、十分に返済ができていました。しかし、仕事の忙しさのあまり、住宅ローンの引落し口座への入金を忘れてしまいました。

滞納が4~5か月になって、銀行から滞納分の一括払いを請求されました。支払うだけの蓄えがあったにもかかわらず、ご家族の入院があり慌ただしくしているうちに、また入金を忘れてしまいました。最終的に6か月滞納したため、期限の利益を喪失してしまい、ご相談にいらっしゃいました。

月々の家計の状況
収入 支出
G様の収入 16万円 生活費 30万円
お父様の収入 4万円 医療費 5万円
ご兄弟の収入 26万円 交際費 10万円
ご両親の年金 25万円
合計 71万円 合計 45万円

【解決のご提案】

まずは、弁護士が住宅ローンの保証会社と滞納分の弁済計画を交渉をしました。
そして、G様には、住宅ローンの巻き戻しするために、個人再生を申立てることをご提案しました。
G様には、消費者金融からの借入を完済した過去があることがわかり、個人再生に先立ち、過払い金請求をしました。

【手続きの結果と費用】

【手続きの結果】
借入先 借入金(ご相談前) 過払い金 確定債権額 再生減額
後の金額
消費者金融A 35万円 69万円 0万円
消費者金融B 23万円 50万円 0万円
メーカー系金融C 32万円 14万円 0万円
消費者金融D 0万円 31万円 0万円
消費者金融E 0万円 31万円 0万円
債権回収会社F 0万円 15万円 0万円
消費者金融G 0万円 30万円 0万円
消費者金融H 0万円 22万円 0万円
消費者金融I 10万円 0万円 10万円 10万円
合計 100万円 262万円 10万円 10万円
毎月の返済額
(ご相談前)
5万円
金利 ~18.0%

毎月の返済額
(債務整理後)
初回に10万円返済して終了
(金利0%)

住宅ローンの巻き戻しをすることができ、滞納分を最終返済日までの分割払いになりました。

過払い金は、訴訟による返還請求により総額262万円回収することができました。

住宅ローン以外の借金については、最終的に1社のみで、債務額は10万円でした。

【手続きの費用】
費用 支払い方法
着手金 30万円 回収した過払い金で精算
申立費用 約3万円
弁護士報酬 70万円
   
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